創業当時から変らぬ製法
釧路の風土が生んだ
自然派ラーメン

北海道におけるラーメンの歴史は、大正11年、札幌の食堂で王さんという中国人が小麦粉を練って、麺にしたものにスープをかけて出したのが始まりとされています。
釧路では、大正7年、末広町に開業した中華・洋食店「ライオン」が最初とされています。いずれもそのルーツは、横浜中華街で「しなそば」という麺料理を作っていた中国人から伝授されたと言われています。
　昭和初期になると屋台曳きのラーメン店が増えていきました。末広町から米町界隈にかけて、1杯10銭で提供する屋台ラーメンが多く登場し、釧路ラーメンの原型のようなものが形作られていきました。釧路ラーメンの黎明期に時を同じくして三原製麺所も昭和11年に創業しました。

釧路のラーメンの大きな特徴は、あっさりしたスープに、細めの麺。誕生した頃の釧路ラーメンは、漁業の街釧路らしい魚で出汁をとった、まさしくあっさりとしたスープだったそうです。そのあっさりスープに合う、ゆで上げが早く、調理しやすい細麺が好まれていったようです。ゆであがりが早く、素早く提供される細麺は、寒い海から帰った漁師達の冷えたカラダを少しでも早く温めようとの思いがあったとも言われています。　最近では、魚で出汁を取っているところは少なく、鶏ガラや豚骨、昆布、野菜など、いろいろな食材が使われています。　三原の麺は、麺そのもののおいしさが、あっさりスープ（しょうゆ味・しお味・もちろんみそ味にも）をひきたて、釧路ラーメンのおいしさを造り上げています。